19世紀末から20世紀初頭頃、フランスで作られたアンティークメダイです。
【商品詳細】
*製造国:フランス
*製造年代:19世紀末〜20世紀初頭頃(1890年代〜1910年代頃)
*様式:アール・ヌーヴォー期
*素材:シルバー(猪頭ホールマーク/銀800以上)
*モチーフ:十字架・カリス(聖杯)・ホスチア(聖体)・麦穂
*用途:初聖体記念、または聖体信仰のメダイと推定
*サイズ:縦 約20.2mm × 横 約16.9mm
わずか約2cmという小さなサイズの中に、カトリックにおける「聖体の秘跡」を象徴する意匠が凝縮された、美しいアンティーク・シルバーメダイです。
全体は優美な曲線を取り入れた十字架状のフォルムとなっており、中央にはカリス(聖杯)とホスチア(聖体)、その左右には繊細な麦穂が表現されています。
小ぶりな作品でありながら、背景には細かな粒状のテクスチャーが施され、そこから聖杯や麦穂が浮かび上がるように立体的に表現されています。ホスチアから放たれる光、麦の葉脈に至るまで細やかに作り込まれ、滑らかな外周との対比も美しい、非常に凝った細工の作品です。
聖杯とホスチア ― 聖体の秘跡
中央に表されているのは、キリスト教、特にカトリックにおいて重要な意味を持つ聖杯(カリス)とホスチアです。
ホスチアは聖体となるパンを、カリスはミサで用いられるぶどう酒を受ける聖杯を表します。
聖体の秘跡において、パンとぶどう酒はキリストの御体と御血に結びつくもの。そのため、カリスとホスチアを組み合わせた図像は、初めて聖体を拝領する初聖体(Première Communion)の記念品にも古くから用いられてきました。
このメダイも、その意匠から初聖体を記念して作られたもの、あるいは聖体への信仰を表すための宗教的なペンダントであったと考えられます。
麦穂 ― 「生命の糧」
カリスの左右から伸びる植物は麦を表しています。
麦は聖体となるパンの原料であることから、キリスト教美術では聖体・生命の糧・神の恵みを象徴する重要なモチーフです。
中央の意匠を読み解くと、
麦 ― 聖体となるパン
ホスチア ― キリストの御体
カリス ― キリストの御血
十字架 ― キリストの受難と救い
という、カトリック信仰の中心的な意味が一つの小さな作品の中に重ねられています。
フランス銀を示す「猪の頭」のホールマーク
本品にはフランスの猪の頭(Tête de sanglier)のホールマークが確認できます。
猪頭はフランスで小型銀製品に使用された公的な保証刻印で、銀品位800/1000以上を示すものです。
ホールマークそのものは長期間使用されたため、刻印だけから正確な製造年を特定することはできませんが、全体の造形や植物的な曲線、装飾様式などから、19世紀末〜20世紀初頭(1890年代〜1910年代頃)のアール・ヌーヴォー期の作品と推定されます。
小さな十字架に込められた祈り
約20mmという小ささでありながら、細部まで手を抜かず、聖体の象徴を美しく組み合わせたフランスのアンティーク聖品。
華美な大きさで存在感を出すのではなく、小さな十字架の中に信仰の意味を凝縮したような繊細さが、この作品ならではの魅力です。
100年以上の時を経た現在も、細かな装飾と銀の美しさを楽しむことのできる、趣深いアンティークメダイです。
※100年以上前のアンティーク品と推定されます。経年による細かな傷、摩耗、変色等は、長い年月を受け継がれてきたアンティークならではの風合いとしてお楽しみください。
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販売価格 |
19,000円(税1,727円)
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| 型番 |
Me003 |