深いガーネットレッドのファセットガラスが連なる、重厚で神秘的な佇まいのヴィンテージ・ロザリオです。
最大の特徴は、ロザリオに添えられた「JERUSALEM」の文字を刻むエルサレム十字(Jerusalem Cross)のメダイ。中央の大きな十字と、その四方を囲む4つの小さな十字からなるこの意匠は、中世のエルサレム王国とも結びつく、キリスト教における歴史あるシンボルです。
*商品詳細
*製造年代:20世紀(ヴィンテージ)
*製造国:フランス
*ビーズ:ガーネットカラーのファセットカットガラス
*素材:シルバーカラーの合金(ベースメタル)
*クルシフィクス:キリスト磔刑像付き・植物/スクロール装飾
*クルシフィクス寸法:約34.2 × 22.6mm
*センターピース:百合・アカンサス等を思わせる左右対称の植物文様
*センター寸法:約14.8 × 11.6mm
*センター製法:型押し/プレス成形と考えられる中空構造。裏側に凹みあり
*付属クロス:JERUSALEM刻印入り エルサレム十字(Jerusalem Cross)
*クロス寸法:約13.1 × 9.8mm
ロザリオ本体の装飾的なクルシフィクス、型押しによるセンターピース、ファセットカットされた深紅のガラスビーズなどには20世紀前半から中頃の宗教用品に見られる意匠が認められる一方、「JERUSALEM」と記された赤色装飾入りのエルサレム十字は、20世紀中頃以降の聖地巡礼記念品にも見られる要素です。
そのため、ロザリオ本体とエルサレム十字が同時期・同一地域で製作されたものか、後に巡礼記念として十字が加えられたものかは特定できません。
製造地域についても、フランスをはじめとする西欧、イタリア、あるいは聖地エルサレム周辺との関連が考えられますが、製造国を特定できる刻印は確認できないため断定はしておりません。
ただし「JERUSALEM」の銘を持つことから、聖地エルサレムへの信仰や巡礼との関わりを強く感じさせるロザリオです。
エルサレム十字 ― 聖地を象徴する五つの十字
エルサレム十字は、一つの大きな十字と四つの小さな十字、合計五つの十字によって構成されています。
その象徴性には複数の伝統的な解釈があります。
中央の大きな十字をイエス・キリスト、周囲の四つの十字をマタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの四福音記者とし、エルサレムから福音が世界の四方へ伝えられていくことを表すという解釈。
もう一つは、五つの十字を磔刑の際にキリストが受けた「五つの聖痕」――両手、両足、脇腹の傷――になぞらえるものです。
キリストの受難、死、そして復活の地であるエルサレムを象徴する意匠として、聖地巡礼とも深い関係を持っています。
深紅のファセットガラス
ビーズには、光を受けると鮮やかな赤を覗かせるガーネットカラーのファセットガラスが使用されています。
通常の光では黒みを帯びたボルドーや深い葡萄色に見え、光を透過すると内側からルビーのような赤が浮かび上がります。多面カットならではの静かな輝きも魅力です。
キリスト教において赤は、キリストが受難の際に流した血、犠牲と贖い、燃えるような神の愛、聖霊の炎、殉教などを想起させる色でもあります。
※ビーズの色にこの象徴性が意図されていたかについては断定できません。
装飾的なクルシフィクス
先端には、立体的なキリスト磔刑像を備えた非常に装飾性の高いクルシフィクスが配されています。
十字の四端には、フルール・ド・リスやアカンサスを思わせる植物的な装飾が施され、凹部に残る深い色調と銀色の凸部とのコントラストが、長い年月を経た宗教アンティーク・ヴィンテージならではの重厚な表情を生み出しています。
クルシフィクス:約34.2 × 22.6mm
磔刑像は、キリストの受難と人類のための犠牲、そして死を超えた救済を象徴する、カトリック信仰の中心的な図像です。
植物文様のセンターピース
センターピースは約14.8 × 11.6mm。
左右対称に広がる植物文様は、百合(フルール・ド・リス)やアカンサス、あるいは蝶の羽を思わせる優美な造形です。
百合はキリスト教美術において、純潔や清らかさ、とりわけ聖母マリアと深く結びつく花です。またフルール・ド・リスは三つに分かれた形から「三位一体」と関連づけて解釈されることもあります。
ただし、本品の文様が明確にフルール・ド・リスを表したものかは判別できないため、特定の宗教図像としてではなく、百合を思わせる植物的装飾文様としてご紹介しています。
センターの裏側には凹みがあります。これは破損ではなく、薄い金属を型によって押し出し、表側に立体的なレリーフを作るプレス/スタンピング成形による中空構造と考えられます。表面の豊かな立体感と裏側の凹みは、この製法による特徴です。
素材
金属部分は銀そのものではなく、シルバーカラーのベースメタル(合金)です。表面には長い年月による黒ずみや摩耗、パティナが見られ、ヴィンテージ宗教品らしい深みのある風合いとなっています。
ビーズは深紅のカットガラス。天然ガーネットではありませんが、ガーネットを思わせる濃厚な赤色と多面カットの輝きが非常に美しいものです。
このロザリオが伝えるもの
ロザリオは単なる装身具ではなく、聖母マリアとともにキリストの生涯、受難、死、復活を黙想しながら祈るためのカトリックの信心具です。
本品には、
深紅のガラス
磔刑のキリスト
エルサレム十字
「JERUSALEM」の文字
という、互いに響き合う象徴が集められています。
そこから浮かび上がるのは、「キリストの受難と贖い、復活、そして聖地エルサレムへの信仰」という物語です。
エルサレム十字が製造当初から付属していたのか、あるいは持ち主が聖地巡礼などを機に後から加えたものなのかは分かりません。しかし、それもまた、長い年月を人から人へと受け継がれてきたヴィンテージの信心具ならではの魅力です。
深紅のガラスの美しさだけでなく、「JERUSALEM」の小さな十字に聖地への
祈りと物語を宿した、印象深いヴィンテージ・ロザリオです。
状態 経年による金属の黒ずみ、変色、摩耗、パティナ等あり
エルサレム十字について
中央の大きな十字と四方の4つの小十字からなる「五重十字」です。中央をイエス・キリスト、4つの小十字を四福音記者(マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ)とし、福音が世界の四方へ広がることを表すという解釈があります。また、5つの十字をキリストの「五つの聖痕(両手・両足・脇腹)」に重ねる解釈もあり、キリストの受難・贖い・復活、そして聖地エルサレムと深く結びつく象徴です。
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販売価格 |
8,500円(税773円)
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| 型番 |
Ros008 |